債務整理とは
債務整理とは、今かかえてらっしゃる借金の問題を解決する手続きできのことをいいます。
多重債務で膨れあがってしまった借金を解決するには、自己破産の選択しかないと思わ
れている方が多いですが、解決方法は自己破産以外にもいくつかの種類があって、それ
ぞれに特徴があります。
自分がどの解決方法を選択すればよいのだろう。と悩みますよね。制度についてしっかり
理解して、自分に合った方法を利用することで債務を減らしたり、債務をゼロにすることが
できます。ここでは、それぞれの特徴を、わかりやすく紹介していきますので、ぜひ参考に
してみて下さいね。
特定調停について
特定調停とは、平成12年2月から登場した新しい債務整理手続方法になります。簡易裁
判所を通して債務者と債権者が争っていくのではなく、話合いを行う手続きのことです。
調停委員という裁判所の職員が双方の間に入って、残っている債務の返済方法を話合っ
ていくものです
。
特定調停を利用できる目安は任意整理と同じで、過払いをしていたグレーゾーン金利を
利息制限法で計算し直した後の、債務を3年以内に返済できるかどうかがポイントになり
ます。
それぞれの裁判所の方針によって変わってきますが、一般的には3〜5年以内の返済で
話がまとまる事が多いです。また、特定調停は専門的知識がなくても申し立てることが
出来ますので、弁護士・司法書士に依頼するお金のない人が裁判所の力を借りることで
簡単に債務整理することができます。
特定調停のメリット
まずは、特定調停を行うことでのメリットをみていきましょう。
元本の減額
利息制限法超過利息の支払をしている場合には、利息制限法で定められた約18%の
利率で計算しなおしますので、残元本の減額になります。
手続き
調停委員の方が代理人となって債権者と交渉をしてくれますので、安心して任せる
事が出来ます。
借金の取立て
特定調停の依頼を、弁護士・司法書士にした場合、法律上すぐに返済の必要がなくなり
ます。ですのでサラ金業者などの取立てがなくなります。
過払い金の返還
一般的に貸金業者との取引が長期に渡っている場合は、利息制限法引き直し計算によっ
て、残元本以上の返済をしている場合が多いんです。その場合、多くの場合は支払い過
ぎの過払い金の返還を請求することが出来ます。
社会的な立場
任意整理などの債務整理を行ったからといって、どこにも記されることはありませんので、
家族、会社などに知られる心配はありません。
業者を選んで申し立て出来る
一部の債権者だけを選んで特定調停の申し立てることができる。
特定調停のデメリット
それでは特定調停のデメリットについても見ていきましょう。
- ブラックリストに載る
信用情報機関にブラックリストとして約7年間登録されてしまいます。ですので自分名義
の住宅ローンや借金ができなくなります。銀行のキャッシュカードなどは問題なく作れます
ので金融機関からの振込み、引き落としなどは以前と変わらず使用出来ますので安心
して下さいね。
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- 調停委員とのかみ合い
調停委員を納得させられない場合は上手く話し合いが進まないことがあります。また
調停委員の善し悪しで、望んだ結果にならないこともあります。
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Last update:2022/12/12
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